一人暮らしの方が入院することになった場合、入院に必要な持ち物を準備するだけでは十分ではありません。入院費の支払い、自宅の管理、緊急時の連絡先、入院中に必要な物品、退院後の生活など、事前に確認しておきたいことがたくさんあります。

特に高齢者の場合、「身元保証人を頼める家族がいない」という問題もあります。

この記事では、一人暮らしの方が安心して入院を迎えるために、入院前にやることや必要なものをチェックリスト形式で分かりやすく解説します。

一人暮らしで入院するときに最初に確認すること

入院が決まったら確認したい基本事項

入院が決まったら、まず病院から渡された入院案内を確認しましょう。入院日時、必要な書類、持ち物、入院費の支払い方法などは、病院によって異なる場合があります。

一人暮らしの場合は、さらに「入院中の自宅をどうするか」「緊急時に誰へ連絡するか」なども考えておく必要があります。特に急な入院では、本人だけですべての準備をすることが難しいケースもあります。

また、病院から身元保証人や緊急連絡先について説明を受けた場合は、どのような役割が必要なのかを確認しておきましょう。

□ 入院日時・入院する病院を確認した
□ 入院に必要な書類を確認した
□ 健康保険証等・診察券を準備した
□ お薬手帳・服用中の薬を確認した
□ 緊急時の連絡先を確認した
□ 入院費の支払い方法を確認した

入院前に分からないことがあれば、病院の受付や相談窓口などに確認しておくと安心です。

入院時に必要な持ち物は、病院や治療内容によって異なります。そのため、まず病院から渡された入院案内を確認し、指定されたものを準備しましょう。

高齢者の場合、普段から使用している眼鏡、補聴器、入れ歯などは忘れないように注意が必要です。また、現在服用している薬についても、お薬手帳と一緒に準備しておくと、医療者に服薬状況を伝えやすくなります。

□ パジャマ・下着・着替え
□ タオル・洗面用品・歯ブラシ
□ 眼鏡・補聴器・入れ歯など
□ お薬手帳・服用中の薬
□ 携帯電話・充電器
□ 病院から指定された書類・用品

病院によっては、パジャマやタオルなどをレンタルできる「入院セット」が用意されていることもあります。荷物の準備が難しい場合は、利用できるサービスについて病院に確認してみましょう。

入院前に自宅とお金の準備をする

留守中の自宅をどうするか

入院すると、自宅を一定期間留守にすることになります。短期間の入院であっても、郵便物や新聞、ゴミ、冷蔵庫の食品などをそのままにしておくと、退院後に困ることがあります。

また、ペットや植物の世話が必要な場合は、誰にお願いするのかを事前に決めておきましょう。

入院が長期化した場合には、自宅の管理や郵便物の確認などを誰かにお願いする必要が出てくることもあります。

□ 戸締まり・火の元を確認した
□ 郵便物・新聞・ゴミなどの対応を決めた
□ 冷蔵庫の食品を確認した
□ ペット・植物などの世話を確認した
□ 長期入院になった場合の自宅管理を考えた

一人暮らしの場合、「入院中に自宅へ戻れない」という前提で準備しておくことが大切です。

入院費・公共料金などの支払いを確認する

入院中も、医療費だけでなく、家賃、電気・ガス・水道、携帯電話などの支払いは続きます。

普段は自分で支払いをしている方でも、入院すると銀行やコンビニへ行くことが難しくなる場合があります。口座振替を利用している場合も、残高不足にならないよう確認しておきましょう。

また、入院が長期化した場合に備えて、どのような支払いが毎月発生しているのかを整理しておくと安心です。

□ 入院費の支払い方法を確認した
□ 家賃・公共料金などの支払いを確認した
□ 預貯金口座の残高を確認した
□ 毎月の主な支払いを整理した
□ 入院中のお金の管理方法を考えた

お金の管理を誰かに任せる必要がある場合には、安易に通帳やキャッシュカードを預けるのではなく、適切な方法を専門家に相談することも大切です。

入院中と退院後の生活に備える

入院中に困らないための準備

入院してから「必要なものを自宅に忘れてしまった」と気付いても、一人暮らしの場合はすぐに取りに戻ることができません。

そのため、入院前に必要なものを確認し、できるだけまとめて準備しておくことが大切です。

また、入院中に衣類や日用品が不足した場合、誰が追加で準備するのかについても考えておく必要があります。

家族や親族が近くに住んでいればお願いできますが、身寄りがない方や家族が遠方に住んでいる方は、別の支援方法を検討しておくと安心です。

入院生活そのものだけでなく、**「自分ができないことを誰にお願いするのか」**まで考えておくことが、一人暮らしの入院準備では重要です。

退院後の生活まで考えておく

入院前は一人で生活できていたとしても、病気やけがによって、退院後に同じ生活を続けることが難しくなる場合があります。

たとえば、買い物、料理、掃除、洗濯、入浴、通院などです。

そのため、入院した時点から「退院したらどのような生活になるのか」を考えておくことが大切です。

□ 退院後も一人で生活できるか考えた
□ 買い物・食事・掃除などの方法を考えた
□ 通院方法を確認した
□ 介護保険サービスの利用を検討した
□ 必要に応じて病院の相談員などに相談した

退院後の生活に不安がある場合は、入院中から医療ソーシャルワーカーやケアマネジャーなどに相談しましょう。

身元保証人がいない場合はどうする?

身元保証人がいないと何が困る?

一人暮らしの高齢者にとって、入院時の「身元保証人」を誰に頼むかは大きな問題です。

身元保証人がいないことだけを理由に、医療機関が入院を拒否することは適切ではないと厚生労働省が示しています。

一方で、実際の入院手続きでは、緊急時の連絡先、入院中に必要な物品の準備、入院費の支払い、退院時の対応などについて、「誰が対応するのか」を確認されることがあります。

つまり、身元保証人がいない場合に困るのは、単に「保証人の名前を書く人がいない」ということだけではありません。

たとえば、

  • 緊急時に連絡できる人がいない
  • 入院中に必要な物品を準備できない
  • 退院時の付き添いや移動手段を確保できない
  • 退院後の生活を支援してくれる人がいない

といった問題につながる可能性があります。

そのため、入院前から必要な支援を整理し、誰に何をお願いするのかを決めておくことが重要です。

身元保証事業所を利用して対策する方法

家族や親族に身元保証を頼むことが難しい場合には、身元保証サービスを提供する事業所に相談する方法があります。

身元保証事業所によってサービス内容は異なりますが、入院時の身元保証だけでなく、緊急時の連絡、入退院時の支援、日常生活の支援、死後事務などに対応している場合があります。

ただし、契約する際には「身元保証をしてくれる」という説明だけで判断せず、具体的にどのような支援を受けられるのかを確認することが大切です。

□ 具体的なサービス内容を確認した
□ 料金・追加費用を確認した
□ 契約内容を書面で確認した
□ 預託金がある場合の管理方法を確認した
□ 解約時の対応を確認した

政府は2024年6月に「高齢者等終身サポート事業者ガイドライン」を策定しています。

身元保証サービスを利用する場合は、契約内容や費用を十分に確認し、自分が必要としている支援を本当に受けられるのかを確認してから契約することが大切です。

入院時の身元保証人がいない方へ

かんき行政書士事務所にご相談ください

一人暮らしの高齢者にとって、入院は「病院へ行けば終わり」という問題ではありません。

入院前の持ち物の準備、自宅の管理、入院費の支払い、緊急時の連絡、入院中の生活、退院後の生活など、さまざまなことを考える必要があります。

特に、

「身元保証人を頼める家族がいない」

「子どもが遠方に住んでいる」

「親族には頼みにくい」

「病院から身元保証について説明を受けた」

「入院中や退院時に支援してくれる人がいない」

という方は、入院が決まってから慌てて対応するのではなく、できるだけ早めに相談することをおすすめします。

かんき行政書士事務所では、一人暮らしの高齢者や身寄りのない方について、入院時の身元保証をはじめ、将来必要となる生活上の支援についてご相談いただけます。

「身元保証人がいないけれど、入院するときはどうすればいい?」

「病院から身元保証人を求められたけれど、頼める人がいない」

「一人暮らしなので、入院中や退院後のことも心配」

このようなお悩みがある方は、一人で抱え込まず、早めにご相談ください。

入院準備は、持ち物をそろえるだけではありません。

「もし自分で対応できなくなったら、誰にお願いするのか」まで考えておくことが、一人暮らしの高齢者にとって大切な備えです。

身元保証人がいない方や、入院・退院時の支援について不安がある方は、かんき行政書士事務所までお気軽にご相談ください。
中信地域で身元保証事業を行っている一般社団法人いきいきライフ協会中信へおつなぎし、必要な支援を受けていただくことで、入院時の不安の解消に努めてまいります。